不思議なび

世界の果てまでエア冒険。都市伝説から世界の絶景まで、不思議大好き不思議ちゃん管理人による謎解き冒険ブログ

世界に存在する20の独裁国家一覧!主要国を完全網羅

世界のほとんどの国が採用している自由民主主義。
自由民主主義国家は、立憲主義による公的な権力の抑制や言論、宗教、職業選択の自由に加え選挙権や参政権など様々な選択肢を国民に与えている。自由民主主義には直接的に国民が指導者を選出する大統領制(直接民主制)と国民が政治家を選び、政治家が指導者を選出する首相公選制(間接民主制)があり、どちらも一長一短あるとされている。

どちらも人類は自由でなければならないという理念の元生まれた政治体制だが、世界には独裁国家がいくつも生き残っているのも事実。今回は、政治的思想は抜きにして世界中に存在する独裁国家を紹介します。

 

憲法に独裁が明記されている国

現存する国家の中には公式に「独裁」が明記されている国が2ヶ国存在する。それが、日本の隣国である中国と北朝鮮。この2つの国は選挙制度は導入されているものの、選挙により政権交代が起きるような事は一切なく、事実上の絶対君主制国家と変わりはない。

北朝鮮

f:id:reni99:20190411084642j:plain

我々日本人が独裁国家と言ったら、真っ先に北朝鮮を思い浮かべるのではないだろうか?日本から近いというのはもちろんのこと、断続的に続くミサイル発射問題や核開発、大量破壊兵器所持疑惑など何かと物騒な困った隣人。

北朝鮮は、共産党がすべての権力を独占している。
最高権力者であるキム一族が国家権力以外にも軍隊や政党など、国のあらゆる権力のほぼすべてを掌握している。独裁明記については、北朝鮮の憲法である朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法に社会主義、独裁、党の領域についてを記載している。

このため、個人が国を自由に動かすことができ、国民はもちろん、国の幹部であろうとも指導者に逆らうことが出来ず少しでも指導者の機嫌を損なうと容赦なく解雇され、最悪の場合処刑もありうる。

中華人民共和国

f:id:reni99:20190411084814j:plain

意外なことかもしれないが、日本の隣国である中国も公的に独裁を謳う国である。
中華人民共和国憲法には、社会主義、独裁(人民民主主義独裁)、党の領域について明記されており、民主主義を盛り込んではいるものの事実上の独裁国家である。

中国を動かす政党は北朝鮮と同じく共産党ではあるが、北朝鮮と違い世襲制ではなく、国家主席は中国の国会にあたる全人代の常務委員会により決定される。世襲制ではないので国家主席には任期があり、1期5年の任期を3期まで続投することが出来る。
※2018年に続投期間が2期から3期へ変更された。

政治体制だけ見ると間接民主制と大差ないように思うかもしれないが、中国の国家主席は政党、軍事、国家権力のすべてを兼任する最高指導者であり、国のすべてを思うがままに動かすことが出来る。
そのため、中国は政治犯に対しては非常に厳しく、北朝鮮ほどではないにしても多くの政治犯は極刑に処される。北京オリンピック以前までは公開処刑が行われていたが、現在はそのような蛮行は息をひそめている。

絶対君主制国家

絶対君主制とは、1人の君主が国の全権限を掌握し自由に権力を行使することができる政治体制である。簡単に言うと中世などの王様がすべてを支配していた頃の政治体制と何ら変わるところはない。中世ヨーロッパではフランスを始めほとんどの国が絶対君主制を採用していたが、何度も革命が発生し、現在に至っては絶対君主制の国はほとんど残っていない。

サウジアラビア王国

f:id:reni99:20190411085042j:plain

サウジアラビアは中東に位置する王国で、国王がすべての権力を掌握し、国王の一族が国の主要な地位をすべて固めている独裁国家。産業面では乏しい国ではあるが、世界第二位の原油埋蔵量を誇り、オイルマネーにより国家としては非常に裕福。

信仰においては、イスラム教を国教と定めており、他の宗教を信仰するこは公式に禁じられている。外国人がサウジアラビア国籍を取得する際はイスラム教への改宗が義務付けられるなど、イスラム教信仰を徹底している。
また、サウジアラビアはイスラム教の聖都であり、聖地メッカを有する。そのため、世界各地のイスラム教徒が巡礼のためにサウジアラビアを訪れる。

アラブ首長国連邦(UAE)

f:id:reni99:20190411085242j:plain

サウジアラビアの隣国であるアラブ首長国連邦。近年はサッカーに力を入れているのでサッカーファンにはUAEと言った方が分かるだろうか。
アラブ首長国連邦とは、7つの国からなる連邦国家であり日本ではおなじみのドバイもUAEに属している。
構成国のすべてが絶対君主制であり、それぞれの国は代々世襲制で首長一族が統治している。アラブ首長国連邦は大統領制で、連邦最高評議会によって選出されることになっているが実際のところは大統領はアブダビの首長、副大統領はドバイの首長が世襲しており独裁国家と言える。

宗教についてはイスラム教を国教としているが、近年、ドバイを始めUAEは発展が著しく外国人労働者も多い事からキリスト教や仏教など、他の宗教を信仰することを事実上認めている。

ブルネイ・ダルサラーム国

f:id:reni99:20190411085356j:plain

ブルネイ・ダルサラーム国、通称ブルネイは東南アジアに位置する国で日本人にとってはあまり馴染みのない国なので聞いた事もないという人も多いだろう。
ブルネイはイギリス連邦の構成国の1つだが、政治体制はほぼ独裁であり、スルターン(イスラム世界における君主を意味する言葉)の称号を持つ国王の一族が国家権力を独占している。国王とは別に首相が存在するが、権力では国王に及ばない。

オマーン国

f:id:reni99:20190411085458j:plain

オマーンはアラビア半島の東部にある国。
産油国でもあるオマーンは経済的に安定しており、政治体制こそ絶対君主制であるが国王は積極的に国民の意見を取り入れ、民意を反映させることに勤めており、国民からの信頼が厚く良い王様と言った感じ。

日本とも良好な関係を維持しており40年以上の国交を持っている。
親日国としても知られ、東日本大震災が発生した際に南相馬市の企業に対し、オマーンの王族が支配する企業から26億円の発注をしたことで話題を集めた。

カタール国

f:id:reni99:20190411085623j:plain

中東に位置するカタールはサーニー家一族による世襲が続く絶対君主制国家。
石油と天然ガスの産出国として知られており、世界一裕福な国である。国民は所得税や消費税の納税義務が無く、電気や水道は無料で使い放題な上医療費も一切かからない。さらに、幼稚園から大学までの教育は一切無料で受けることができ、海外の大学に留学する場合も国から奨学金が提供される。

首都であるドーハは豊富な天然資源をバックに急速な発展を遂げており、文化力も!上に高く、2022年サッカーワールドカップの開催国にも選ばれている。

日本との関係も良好であり、経済面、技術的な繋がりが強くお互いを良きパートナーととらえており、カタール国民も非常に親日的である。

クウェート国

f:id:reni99:20190411085728j:plain

イラクの隣国であるクウェート国。
クウェート国は18世紀からサバーハ家の一族が国の要職を独占する一族独裁国家。世界第四位の産油国であり、国の経済は安定しており、近年ではオイルマネーをバックに産業育成やインフラ整備に力を入れている。
注目すべきは失業率であり、1.2%と非常に低い水準。それには理由があり、ほとんどのクウェート国民は国営企業で働いており、大半の国民が国家公務員となっている。

日本との関係は良いとは言えず、湾岸戦争時に資金協力にとどまった日本に対して批判的であり、その事が原因で世界から厳しく批判される結果となった。
東日本大震災の復興支店としてクウェートは約450億円分の原油を提供してくれたが、湾岸戦争時に受けた屈辱はその程度では収まらず今後も両国の関係改善は難しいだろう。

エスワティニ王国

f:id:reni99:20190411085843j:plain

エスワティニ王国はアフリカ南部に位置する内陸国。
ブルネイと同じくイギリス連邦加盟国でありかつてイギリス領であった。
政治体制はドラミニ家が代々世襲する王国で司法、立法、行政、軍隊など、すべての権力が国王に集中している。

エスワティニ王国の一番の特徴は一夫多妻制であり、男性は複数の女性と結婚する重複結婚が許可されている。なお、現在の国王であるムスワティ3世には14人の妻がおり、多くの王子や王女が誕生している。

リヒテンシュタイン公国

f:id:reni99:20190411090027j:plain

リヒテンシュタイン公国は、ヨーロッパ中央部に位置する国家で、世界的名家であるリヒテンシュタイン家が統治する国家。
リヒテンシュタイン家の歴史は非常に長く、12世紀にまで遡り、ルパン三世「カリオストロの城」のモチーフとなったリヒテンシュタイン城の城主としても知られている。

長年ドイツ一帯を支配していたが、1719年1月23日リヒテンシュタイン家が所有していた土地を領土とするリヒテンシュタイン公国の建国が認められた。

バチカン市国

f:id:reni99:20190411090127j:plain

バチカン市国はイタリア領内にある世界最小の国家。
キリスト教の中心地であるバチカン宮殿を有し、統治は代々ローマ教皇により行われている。
バチカン市国へは民間人でも入国することは出来るが、バチカン宮殿はキリスト教幹部以外入る事が出来ず、謎の多い神秘的な場所でもある。

一党独裁国家

一党独裁国家は文字通り1つの政党がすべての国家権力を独占する国家で、絶対君主制のように個人に権力が集中することはないが、1つの政党のみで国を動かすことが出来るので独裁国家と言える。
絶対君主制と同じく野党が存在しないため、時には国家権力の暴走を招き、逆らう者には容赦なく粛清が行われ、国民の自由度も非常に低い事が多い。

アゼルバイジャン共和国

f:id:reni99:20190411090302j:plain

アゼルバイジャン共和国ははカスピ海に面した中東の国。日本人にはあまり馴染みがない国だが、世界の果てまでイッテQでイモトアヤコが訪れた事により知った人も多いのではないだろうか?
政治体制は大統領制ではあるが、新アゼルバイジャン党という政党一党のみが国家権力を完全掌握している独裁国家。

アゼルバイジャンは大変な親日国であり、世界の果てまでイッテQで紹介された通り、首都バクーの中心部に日本庭園があり、柔道や空手など日本の武術も盛ん。日本語教育にも力を入れているがイモトが訪れた日本語教育の例文の中で、

 

「うちの家内と隣の奥さんはとても仲が悪い」
「10円玉がなかったので、キオスクで両替を頼んだら嫌な顔をされた」

 

などネガティブな例を複数出して教育していることが放送された。世界の果てまでイッテQの反響は大きく、日本の事を誤解しているのでは?という声が放送後に相次いだ。

エリトリア国

f:id:reni99:20190411090536j:plain

エリトリア国は紅海に面するアフリカの国。
民主正義人民戦線と言う政党の独裁体制が続いておりアフリカの北朝鮮と言われるほど危険な国。政府に対する抗議活動やデモは一切認められず反逆者は拷問や極刑など極めて厳しい刑罰を受ける。
政府は国民を厳しく監視しており、少しでも反抗的な態度を取ると裁判所からの出廷命令が無くても突然逮捕されることもしばしば発生している。さらに、国民は男女ともに無期限の兵役を課せられ、退役後はナショナルサービスと呼ばれるダム建設などの重労働に従事させれらる。

シリア・アラブ共和国

f:id:reni99:20190411090750j:plain

シリアで続く激しい内戦は日本でも報道されているのでシリアの政治事情を詳しく知っている人も多い事だろう。世界遺産であるダマスカス旧市街でも断続的に戦闘が行われており、残念ながら、ほとんどが破壊されてしまった。
内戦の問題となったのがバアス党による一党独裁政治であり、指導者であるアサド大統領が事実上、国のすべての権力を支配下に置いている。

反体制派をアメリカなどの国が支援しているのに対し、アサド政権はロシアからの支援を得ており、2国の超大国それぞれ別の陣営を支援していることが内戦の激化に繋がっており、解決の見込みは立っていないのが現状である

キューバ共和国

f:id:reni99:20190411090927j:plain

反米国として有名なキューバ。
2015年にアメリカと歴史的な和解をし国交正常化を図るも、政治体制はキューバ共産党による完全な一党独裁体制が敷かれている。他の共産国と同様に、キューバでは言論やネット閲覧が政府により制限され、反逆者は容赦なく逮捕される。

なお、キューバと言えばバレーボールが強いというイメージがあるだろうが、最近は低迷が酷く世界ランキングも25位にとどまっている。理由は一党独裁体制による内政の悪化であり、スポーツどころではないというのが本音のようだ。

カザフスタン共和国

f:id:reni99:20190411091030j:plain

カザフスタンはソ連崩壊後に独立した国家。
政治体制は大統領制ではあるものの、建国以来、ヌル・オタン(輝く祖国党)という政党が単独過半数をキープし続けているため、事実上の一党独裁国家となっている。

日本との関係性は比較的良好であり、2006年に小泉純一郎総理、2015年に安倍晋三総理がカザフスタン共和国を訪れている。

トルクメニスタン

f:id:reni99:20190411091142j:plain

トルクメニスタンはカスピ海に面した国で中央アジアに位置する。
40年以上に渡って燃え続ける「地獄の門」を有する国で様々な古代遺跡もあるため観光地として名高い。しかしその一方で、トルクメニスタン民主党による一党独裁体制が続いている。憲法では複数政党制が認められているものの、トルクメニスタン民主党以外には農民正義党と言う弱小政党しか存在せず新規で政党を立ち上げるのは非常に難しい状態が続いており今後も独裁体制は揺るがないと予測されている。

その他の理由で独裁国家となっている国

絶対君主制や一党独裁政治以外にも、宗教的理由や、野党が存在しないなど、様々な理由で独裁となっている国も少なからず存在している。少数ではあるが、そんな事情を抱えた国を3ヶ国紹介します。

ベラルーシ

f:id:reni99:20190411091319j:plain

ベラルーシはヨーロッパ最後の独裁者と呼ばれるアレクサンドル・ルカシェンコ大統領が20年以上大統領の座に居座る独裁国家。
理由はルカシェンコ氏が大統領がに就任した2年後の1996年に大統領の権限を大幅に増やし、さらに2004年には任期を増やすという独裁体制を敷かれ誰も逆らえなくなってしまったため。
アメリカからは当たりが強く、最悪の独裁者などと批判を受け経済制裁を受け大きな打撃を受けている。

日本との関係性も乏しく、ベラルーシの名を聞くのはサッカーワールドカップで対戦国になった場合くらいだろう。

カンボジア王国

f:id:reni99:20190411091430j:plain

大量虐殺を行った惨劇の王者ポル・ポト率いるクメール・ルージュが崩壊し民主化に向かったカンボジアだが、フン・セン首相による独裁が続いている。
フン・セン首相は国家権力を行使し最大野党を解散させ、さらに政府に対して批判的な報道を行った新聞社やラジオ局を閉鎖に追い込むなど独裁色が強い。選挙は行われているが、上述した通り最大野党が強制的に解散させられてしまったため野党不在となり再選を果たしている。政府は民主主義を掲げてはいるものの、政治家は全員与党で、野党は存在しないという異常事態に見舞われている。
惨劇の王者ほど酷くはないものの、独裁体制である事はクメール・ルージュ時代と何ら変わる事は無く、カンボジアに暗い影を落としている。

イラン・イスラム共和国

f:id:reni99:20190411091548j:plain

イラン・イスラム共和国、通称イランは大統領制の国家であるが、実際のところは最高指導者と呼ばれるイスラム教の聖職者から選ばれる。最高指導者の任期は終身であり、選挙等で解任されることはありえない。

最高指導者の権力は行政や司法、立法はもちろんのこと、軍の最高司令官も兼任するなど大統領程度では足元にも及ばないほどの絶大な権力を有する。
イランは民主主義ではあるが、宗教上の理由により独裁国家となっている珍しい国である。

日本との関係は、外交的には大量破壊兵器問題のため、可でも不可でもなくという微妙な関係に留まっているがイラン国民は比較的親日であり、WW2からの復興ぶりを見て日本を尊敬している人が非常に多い。この事は、イラン以外の中東諸国全般に言える事であり、イラク戦争で関係性が崩れてしまったイラクもどちらかと言えば親日にあたる。

なぜ独裁者は生まれるのか?

f:id:reni99:20190411091808j:plain

地球上に存在する人間の大多数は一般庶民。
庶民は権力が弱く、個別に見れば力など無いに等しい。そのような民衆の中からカリスマ的存在が誕生し、人々はそのカリスマを英雄としてもてはやし大きな権力を与えた結果、英雄は独裁に走り時には間違った道に進んでしまう。

これは、ヒトラーが良い例であり、WW1の敗退によりヴェルサイユ条約で天文学的金額の補償を課せられ経済圧迫に陥り人々は絶望の闇に立たされた。そんな時に現れたのがヒトラーであり、多くの人は苦しい状況からの解放を訴え強いリーダーシップを持つカリスマにすがり、ナチス党の台頭を許してしまった。
国民の期待を一身に背負い、物凄い権力を手に入れたヒトラーは奮起し大日本帝国、ファシストイタリアと同盟を結成しWW2に望むも我が国同様に敗退してしまう。

なぜ独裁者が生まれるのかと問われたら「現状に不満があるから」という単純明快な回答となる。

政治的思想を全く入れず、端的に20の独裁国家と、独裁とは何かを見て来たが、あなたはどう感じただろうか?今後も民衆は不満と言う火種を持つ限り、独裁国家は生まれ続けるだろう。

合わせて読みたい不思議なびの記事

 

リヒテンシュタイン家が支配した居城、カリオストロの城ことリヒテンシュタイン城について美しい写真と共に紹介しています。

カリオストロの城のモチーフとなって幻想的なお城 リヒテンシュタイン城(ドイツ)